やがて訪れるその日に向かって爆走する中村橋

思いは願い続ければきっと叶う。
そう以前に書いたが、所詮それはリアルなんかではなかった。
幻想ほど甘美なものはない。
だから人はその甘い誘惑にフラフラとしちまうんだろうな。
ドラッグしかり、酒しかり、恋愛しかり。
甘美に触れている瞬間は、それこそ酔いしれているようなもんだ。
そのまま酔い続けられれば、これ程幸せなことはないだろう。
だが、いかんせんその酔いも醒める時が来る。
酔いが醒めていくのも辛いが、二日酔いはもっと辛い。
二日酔いを治すには、飲み続けるか、熱い風呂にでも入るか、そのまま寝てしまうか、それくらいであろう。
だが、最初から実は飲んでいなかったらどうなんだろう?
酔っているフリなだけ、いや、酔っている気分なだけだったとしたら?
それでも二日酔いの辛さを味わうのは、器用なのか不器用なのか。
オレはきっと飲んでいたんだろうが、酔ってなんかいなかったのかもしれない。
そのままヘベレケになるまで酔わせてもらえなかった、というとなんだか言い訳みたいだが、本当はそれを自分自身で拒んでいたのかもしれない。
本当に呪われていたのは、自分自身にかけた呪いによって呪われている私自身だったのだよ。
今日の日記はある意味私信ではあるが、それは誰宛なのかは自分でもわからない。
呪いを解こうとしている自分へなのか、それとも呪いをかけ続ける自分へなのか・・・