昭和74年10月30日(土)

朝一番で、渋谷へ面接に行く。
朝10時だというのに、渋谷に生息してる部族(最近ではゴングロというらしい)がウロウロしている。夜にしか徘徊しない種族だと思っていたのに。新しい発見である。
その後、カミさんが珍しく午後休なので、池袋へと繰り出す。
池袋はジュンク堂をはじめ、大型書店が多い。とりあえず、行きつけの西口の芳林堂へ。いつもなら集中してお目当ての本を探すのだが、今日は調子が悪い。本を読もうとしても、頭がクラクラしてきやがる。面接で緊張したか?むう、ガタイのわりに、本当に病弱な体だなぁ、と実感する。
本を2冊購入。その後、カミさんは田舎へ遊びに帰るため、埼京線のホームにてバラバラになる。今日は久しぶりの独身。だからといって、浮気をする元気も金もやる気もなく、メシも食わずに家でひたすら読書三昧。気がついたら、気絶するように寝てた。ふう。

今日の爆買
「最狂超プロレスファン列伝 第二巻」徳光康之
中野のマンガ古書専門店「まんだらけ」出版部より復刻された、プロレスファンによるプロレスファンのため(だけ)のマンガ。
はっきり言って、プロレスファン以外は買わないほうがよい。逆にプロレスファンなら必読!
阻害され差別され排除され続けたプロレスファンの、怒りと悲しみと汗と涙と鼻血と男と女。とにかく熱い!!

「極道一番搾り −親分、こらえてつかあさい−」溝下秀男
九州最大のヤクザ組織、三代目工藤會の会長(現役)をつとめる溝下秀男氏の、抱腹絶倒極道エッセイ。
極道関係の書籍には、事件モノ(「仁義なき戦い」が有名)やカリスマと呼ばれる親分の半生を綴ったもの(「最後の博徒」とか)、さらにはマンガ(安藤昇氏の半生を綴った「ブヤ」とか)など、数多くの書籍がある。親分や極道体験者が書いたもの(「堀の中の懲りない面々」が有名だな)も数多いが、その書籍郡の中でも文句なしにおもしろいのがこの本だ。
どう面白いって、とにかく笑える。と同時に、その笑いの裏に隠された、極道モンとしての悲しみが心を揺さぶる。
内容に関しては、ご自分の目で確かめてほしい。っつーか、読んでくれ! 本当に面白いから。

落花流水山本文緒
山本文緒お姉の新刊。
カミさんが田舎へ向かう電車の中で読むために購入してた。
早くおれにも読ませてくれぇ〜!