昭和75年6月24日(土)

産まれて初めて不在者投票に行った。いや、正確に言えば、産まれて初めて投票に行った、が正しいな。正直に言おう。おれは今まで選挙になんてまったく興味がなかった。そりゃ、そうだろう。おれが投票に行かなくても、おれ自信はこうして生きてられるし、別に不都合はない。
まぁ、人間誰しもそうだろうが、別に不都合がなければ行動なんてしないもんだ。例えば、虫歯の治療をほっといても、痛みがなければ病院へは行かないように。だが、今回は違った。
今回は、おれ様に不都合であり、不可解であり、不愉快な事が起きた。だから選挙に行った。おれの一票は捨て票になるかもしれん。でも、後から文句は言いたくない。だから選挙に行った。
後から文句を言いたくないやつは、選挙へ行け。

今日の爆体験
衆院選意識調査のテレアポ」京四郎
この「衆院選意識調査」のテレアポとは、全国津々浦々のおじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん、兄ちゃん、姉ちゃん、つまり有権者を対象に、ゲリラに電話を掛けて「あんた、誰に入れんの?」という、まったくもって失礼先晩(かつエライ迷惑)な質問をする、というテレアポである(他のテレアポも迷惑なんだがね)。今まで、数々のテレアポ(PC教材やら照明器具やらのインチキ販売アポやけど)を経験してきたわたくしでありますが、今回はむっちゃおもろかった。そこで、このバイトで印象に残った人々をちょっと紹介しましょ。
京四郎「もしもし、今回の衆院選の意識調査でお電話しました」
おっちゃん「お、なんや、ワイは今、いそがしいんや!」
京四郎「あのですね、ご確認したいのですが、そちらの地域は京都3区ですか?」
おっちゃん「ん?どうやったかな?わからんなぁ」
京四郎「自民の○×さんが立候補している地域ですか?」
おっちゃん「おう! そやそや、○×が出とるとこや!」
京四郎「あ、よかった、それで、意識調査を…」
おっちゃん「あんなぁ、ワシはバリバリの共産党やねん!」
京四郎「は、はぁ」
おっちゃん「せやから、ワシには関係ないわ!」
京四郎「ですから、今回の選挙の…」
おっちゃん「ちゅーか、電話掛けてくるとこ、間違っとるわ!そんな自民のヤツが…(聞き取り不可)」
京四郎「あ、あの…」
おっちゃん「電話掛ける時は確かめなアカンでっ!ほなっ! ガチャッ!」
なぁおっちゃん、せめて自分トコの選挙区くらい覚えとけよ!(苦笑)

*グチャグチャとカバチたれるヤツほど選挙に行かない。興味がないのもわかるが…