昭和75年11月23日(木)

実は、分かっていた。
いや、確信ではなかったから「そんな気がしていた」が正しいかもしれない。
とにかく、それが近いうちに来る、っていうのはうすうす感じていた。
でも、それに気がついていないフリをしていた。
いや、それが来ないで欲しい、と願っていた。
でも、それは来た。
知らないフリをして、それを迎えた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何もできないで。

悔いが残らない、といえばウソだ。
喘いで、藻掻いて、泣き叫んで、止めたかった。
でも、出来なかった。
いや、しなかった。

自分は何を望むの? 自分は何を与えたの? 自分はどうしたかったの?

一つだけの希望。
それは、これは今生の別れではない、とうことだけ。
しかし、元には戻れない。
その決断を、したのだから。

さようなら、さようなら。
また、逢えるよね。
また、笑顔で逢えるよね。

さようなら、さようなら。

今日の爆読
ごめん、今回はナシです。

*男女の仲ではなく、男男の仲の話です。ホモじゃありません。近いですが。