昭和75年11月29日(水)

長い五日間でありました。
これは壮絶なるドキュメントであります(日記だから当たり前か)

私の母が倒れた、とカミさんより連絡があった。
急いで父へ連絡し、母の病状やら倒れた状況やらを聞く。
第一発見者は父であった。夕方家に戻ってきた父は、母の異変に気がつく。鼻や口から出血があり(乾いていたが)、目がうつろで、まともに話が出来ない。こりゃいかん、と思い近所の病院へ連れていったが、そこで「おそらく頭の方の病気だと思う」と診断され、総合病院を紹介される。そこで、すぐさま診断を受ける。結果は、、、「くも膜下出血」であった。
とにかくビビった。マジでビビった。
でも、不思議と「ヤバイ」とは思わなかった。ヘンな話なのだが、私には「こりゃヤバイ」と思うようなことがあるときは、ある程度察知できる機能があるらしい(まぁ、滅多なことでは作動しないが)。
それよりも、落ち着くことが大事だ、と思い、新幹線の時間はギリギリ間にあったが、その日は自宅で就寝することにした。
「落ち着け〜、落ち着け〜」と自分に言い聞かせながら寝ようとしているおれは、まるで「あばれはっちゃく」のようではないか。全然落ち着いてないのがバレバレである。
でも、結局酒の力を借りて、気を失うように寝た。