昭和79年3月6日

土曜の話。
ぼんやりと空気が生ぬるくなる季節。しかし朝晩は寒い。泣きそうな寒さの中で辻ちゃんといかにして付き合うか、という昨今の童貞厨房でも想像しないような夢を見ていたら、電話で起こされた。うれしい電話だが、辻ちゃんとの野望が消えうせたのは残念無念。再度惰眠を貪り、昼に起床。ダラダラと職場へ向かう。これがまたやる気のない状態で仕事場にいる時間を無駄に費やしてみる。すると吉祥寺バズーカライブに来ないか?というお誘いメールがうれしいがマッハドリルはデビューに向けて高速回転中なのだよ。グルングルン。ということで、酒の誘惑を振り切ってマッハドリルスタジオ。やっとの事で4曲ほぼ完成。あと一曲あればライブ出来るだろう。でも、全速力でやったら絶対10分切るな…。それにしても、やはりこのメンツなだけにいわゆるハードコアじゃやっぱりなくなってきた。でも「マッハドリルのジャンルは?」という愚問には「30代からのハードコア!」と胸と腹を突き出して威張ってみるつもりだ。帰宅後、どうにもつまらない新日を薄らぐ意識の中で見つめながらブラックアウト。
〜そして、この壁の向こうにはもう一つの大きなモノがいる。何を考えているのかわからないが、じっとこちらを見ているのだ。その姿は、何となくではあるが、私と似ているような気がする。〜