透明なる存在ではないはずもナシ。

野菜は好きですが何か?

ダラリ、と起きる。
ああ、そうか。シャブを連れて帰ってきたのか。
在宅でーす、と出勤のメールを入れ、再び眠る。眠る。眠る。
シャブ、帰宅。
帰り際に「今日、ビンスパよろしく〜」と言われた。
ああ、そうか、今日は魔ゼの企画ライブか。
メンツもおもろいし、見たいのだが…ダルイ。
そこに田舎の父からメール。
「明日、午前中に帰ってこないと間に合わない」との事。
一体、何が間に合わないのやらさっぱりわからないが、とにかく、ライブに行ったら明日の午前中に到着なぞ、不可能。それどころか、午前中に起きられる保証など全くなし。
ので、ライブ不参加決定。
ダラダラと身支度をし、出発。ノンビリと各駅で途中まで行こう、となんとなくスケジュール決め。
車中はひたすら京極堂新作「百器徒然袋-風-」を読む。エノさんはやっぱりイイね。気狂い具合が丁度よい。
やっとこさ宇都宮。さすがに電車の時間がヤバいので、新幹線に乗り込む。精算をしようと改札に行くと、特急券だけ買って中で乗車券は精算しろ、という。オマエ、めんどくさいだけだろ?と悪態を付く筈も無く、そそくさと新幹線に乗り込む。
新幹線の中でもひたすら読書。
やっとこさ郡山。改札にて「えーっと、特急券はあるんだけど、乗車券無くしちゃったんで精算して」というと、若造な駅員、ゴニョゴニョと東北弁なんだか言語障害なんだかわからない呪文を口の中で唱え始める。
「え?だから、無くしたんだって。金払うからさ」とこちらが何度も言うのにゴニョゴニョゴニョゴニョ。
一体何を言っているのか?とよく聞いてみると
「あのぉ、無くしたんじゃしょうがないからぁ、今回はってことでぇ、出てもらっていいですよぉ。今度からぁ、なぐさねよにしてくださいねぇ」
はぁ、成る程。つまり、出ていけ、と。
田舎モノの親切心か、ハタマタ東北人の揉め事に巻き込まれたくない性質か。まぁどっちでもいいが、とにかく儲けだ。ラッキー。